
矯正をするには抜歯が必要と言われたけど、
健康な歯を抜きたくないな…
- 歯を抜かずに矯正できないかな
- 矯正経験者から話をききたいな
- 抜歯って痛いの?
- 抜歯したところはどうなるの?
こういった疑問にお答えします。
- 抜歯しない矯正にメリットはあまりない
- 抜歯する矯正のメリット・デメリットとは
- 抜歯の痛みと費用、抜く歯について
私は1年前に歯列矯正を終えました。
最初、上下1本ずつ抜歯する必要があると言われましたが、抜歯しなくても矯正できなくはないとのこと。
健康な歯を抜きたくなかった私は、抜歯しないで矯正を始めました。
でも結局、半年後に抜歯することにしました。
見た目が悪くなってきたからです
最終的に歯並びはキレイになりましたが、当初1年半~2年で終わる予定が3年もかかってしまいました。
今では、最初から抜歯すればよかったと思っています。
抜歯しない矯正にメリットはあまりない
抜歯しない矯正は、健康な歯を残せるということ以外、特にメリットはなかったりします。
抜歯しない矯正の場合、歯を前に倒してスペースを作るしかないので、歯はキレイに並んでも、結局、出っ歯というかゴボ口っぽくなってしまいます。
つまり、歯並びをキレイにするという矯正の本来の目的が果たせないのです。
「抜歯しなくてもキレイに矯正しますよ」という歯医者さんもあります。
ですが、症例写真は前から写したものが多く、横から見たら歯が前に倒れているんじゃないかと思っています。偏見かもですが。
なので、「多少見た目が悪くなっても時間がかかってもいい。健康な歯を絶対に抜きたくない!」という方*以外*は抜歯する矯正を選んだ方が良いと思います。
とはいえ抜歯するのは怖いし痛そうだし、一度抜いたら元に戻らないし、なかなか決心できない人も多いはず。
なので、次の項では抜歯する矯正のメリットとデメリットを整理します。
抜歯する矯正のメリット・デメリットとは
私が思うメリット・デメリットを箇条書きでまとめます。
医療的なメリット・デメリットについてはこちらのページなどを参考にしてください。
- 歯がキレイに並ぶ
- 矯正期間が短くなる
- 健康な歯を失う
- 歯抜けになって一時的に見た目が悪くなる
メリット1 歯がキレイに並ぶ
抜歯して空いたスペースを利用して歯を並べるので、抜歯しない場合に比べて、歯並びがキレイになります。
先ほども書きましたが、抜歯をしない場合は歯を前に倒す必要があるので、口元がモコっと出て、外見が悪くなってしまいます。
仕上がりの美しさを優先するなら、やはり抜歯するのがオススメです。
メリット2 矯正期間が短くなる
抜歯しない場合は、限られたスペースの中で歯全体を少しずつ移動させる必要があるので、矯正期間が長くなる傾向があります。
抜歯をすれば移動する歯の数も距離も少なくなるので、矯正期間の短縮にもつながります。
ワイヤーを使った矯正にしろ、マウスピース型の矯正(インビザライン)にしろ、できるだけ短期間で終わらせたいもの。
見た目もイマイチだし痛いし、普段の生活が不便ですからね。
特に、最初は抜歯せずに矯正を始めて途中で抜歯する、というパターンは、一番時間がかかるのでおすすめしません。
どうしても迷って決められない場合は途中で抜歯する方法もありですが、結果として次のどちらかになる可能性が高いと思います。
- 抜歯せずに続ける→歯並びはキレイだけどゴボ口気味になる
- 途中で抜歯する→途中で並べ方を変えるので時間がかかる。歯と歯ぐきに負担がかかる
早くキレイに歯並びを直したいのなら、抜歯一択だと思います。
続いて抜歯する矯正のデメリットを解説します。
デメリット1 健康な歯を失う
誰しも健康な歯を抜きたくないのは当然です。
でも、もともと歯を並べるスペースがなくて歯並びが悪くなっているわけで、抜歯してスペースを作るというのは理にかなっています。
抜歯するとき、私はこんなふうに考えることにしました。
抜歯しても、残っているキレイに並んだ歯を大切にすればいい。
健康な歯を抜くのは心が痛みますが、その分キレイな歯並びとかみ合わせが手に入る。だから残った歯を大切にする。
こうした考え方もありではないでしょうか。
抜歯するかしないか死ぬほど悩んだ私ですが、
「健康な歯を失ってしまった…人生オワタ」とか
「やっぱり抜歯しなきゃよかった」
と後悔したことは一度もありませんので、参考になればと思います。
デメリット2 歯抜けになって一時的に見た目が悪くなる
抜歯をすると歯1本分の隙間ができるので、隣の歯が移動してくるまで、多少見た目は悪くなります。
ですが、矯正で抜歯する場合は前から見えない臼歯を抜くことが多いので、横から見られなければほとんどわかりません。
このブログの写真を見てもらえばわかると思いますが、前から見ると抜歯した部分はほぼ見えないです。(歯の写真があるので閲覧注意)
【調整7回目】非抜歯から抜歯矯正にしました | NO NAME〜アラフォーmihoの歯列矯正記〜
横からは隙間が見えてしまいますが、数ヶ月〜半年もすれば埋まるので、多少の見栄えの悪さは我慢するしかないですね。
以上、抜歯する矯正のデメリットを解説しました。
「抜歯するのが怖い」「後悔するかも?」と思ってる方は参考にしてもらえればと思います。
抜歯の痛みと費用、抜く歯について
続いて、
- 抜歯は痛いの?
- 費用はどのくらいかかるの?
- どの歯を抜くの?
といった疑問にお答えします。
抜歯の痛みはどんなものがある?
抜歯するときの痛みは、大きく以下の3種類があります。
- 抜歯前の麻酔時
- 抜歯する時
- 抜歯後
1. 抜歯前の麻酔
抜歯時の痛みを無くすためのもの。注射針がちょっと痛いですが、これは我慢するしかないですね。
歯医者さんによっては、「麻酔を打つ前に塗る麻酔」があるので、事前に聞いてみるといいかもです。
2. 抜歯する時
抜歯する時は麻酔が効いているので痛みはほぼありませんでした。
ペンチみたいなもので歯をつかんでひっこ抜いて終わりです。
歯をひっぱるので骨に響く感じがちょっと気持ち悪いですが、痛みに関しては心配するほどではないかなと思います。
3. 抜歯後
抜歯後、麻酔が切れると痛みが出てきます。ロキソニンなどの薬で痛みを緩和するようにしましょう。
私の場合、抜歯後1〜2日は多少痛みがあったので、薬を飲んでしのぎました。
ぶっちゃけ、痛みよりも抜歯した部分の”穴”に食べ物が詰まる方が気になりました。
なので、こういう洗浄機を使って水流で詰まった食べ物を洗い流してました。
これ、結構気持ちいいのでオススメです。
抜歯の費用はいくらかかる?
自分の時を覚えていないので、矯正のための抜歯費用を調べてみました。
1本5,000円〜10,000円
が相場のようです。
保険診療ではないので割高ですね。
4本抜歯したら20,000円〜40,000円なので、結構な出費です、、
そもそも矯正費用が100万円ぐらいするので、これぐらいは誤差の範囲かもしれませんが。
抜歯するのはどの歯?
- 第二小臼歯(中央から5番目の歯)
- 第一小臼歯( 〃 4番目の歯)
- 虫歯など状態の悪い歯
矯正で抜く歯は、前歯の中心から5番目の第ニ小臼歯か、4番目の第一小臼歯が多いようです。
かみ合わせに大きな影響がないからですね。
- 前歯(中央から1番目と2番目の歯)
- 犬歯( 〃 3番目の歯)
- 奥歯( 〃 6番目、7番目の歯)
前歯や犬歯は見た目にも重要ですし、奥歯はかみ合わせに重要な役割を果たすので、抜歯することはほぼないでしょう。
このへんは個人差があるので、抜いてはいけない歯を抜くように言われた場合は、セカンドオピニオンを利用して聞いてみると良いかと思います。
まとめ
結論として、矯正するなら抜歯をした方が早くキレイになれます。
なぜなら、抜歯しない矯正は健康な歯を残すこと意外にメリットがなく、キレイな歯並びにならないからです。
どちらか決められない場合は、メリットとデメリットを比較して、自分が一番大切だと思うことを優先すれば、後悔することも少ないかと思います。
矯正は期間も長いですし、痛みやストレスもあります。
でも終わればキレイな歯並びが手に入ります。抜歯も矯正もやってよかったと思っています。
また、一番大事なのは、先生との信頼関係だとも思っていまして。
私は近所の歯科で矯正しましたが、「歯科矯正マップ」のようなサイトで信頼できる資格保有ドクターを探してみるのも良いかもです。
というわけで今回は以上です。